おしゃれなデザインとカメラの重さを感じさせない形状、ポケットに小物をしまえたりカメラをくるんで持ち運ぶこともできる高い機能性で、女性はもちろんのこと男性の愛用者も多いストールのようなカメラストラップのSAKURA(サクラ)カメラスリング。このSAKURAカメラスリングの生みの親であり株式会社Sakura Sling projectの社長でもある杉山さくらと、株式会社プロ機材ドットコムの社長、森下千津子がタッグを組んでSAKURAカメラスリング沖縄バージョンを製作することになった。前回は沖縄での生地選びの旅をお送りしたが、今回は完成した4バージョンの製品を特別ゲストをお招きして紹介しよう。
特別ゲスト! 写真家 熊切大輔氏 モデル 『ウミカジ(海風)』

写真家 熊切大輔氏 モデル『ウミカジ(海風)』
■ プロフィール:
熊切大輔 -Daisuke Kumakiri-
広告や雑誌などで「人」が生み出す瞬間・空間・物を対象に幅広い分野で撮影する。日本カメラ「テストリポート」月刊カメラマン「フォトコンテスト」連載中。様々な写真教室講師も務める。公益社団法人日本写真家協会会員。
テンションを上げるためには見た目も重要
落ち着いた柄ですが二色にわかれているので、掛けるバランスを変えると雰囲気が変わるのが特徴的で面白いです。沖縄の生地のこの柄は和服にも洋服にも合いました。そしてこだわられたという素材ですが、通気性が良くて肌触りがさらっとしているので掛けていて心地よかったです。このような実用性はもちろん、ファッションの一部としても楽しめることは撮影のテンションを上げることに一役買ってくれました。

写真家 熊切大輔氏 モデル『ウミカジ(海風)』
シャッターチャンスを逃さないためのこだわり
シャッターチャンスに巡り合う秘訣は常に持ち歩きたくなるカメラであることが大切です。当然ストラップにもこだわりたい。とはいえ、実用的でないと困る。このカメラスリングは太めの幅がずり落ちにくく、レンズキャップを内側のファスナー付きのポケットに収納もできて便利でした。

写真家 熊切大輔氏 モデル『ウミカジ(海風)』
『ウミカジ(海風)』について 〜杉山さくらからのメッセージ〜
このプロジェクトが動き始めた頃から熊切大輔先生がゲストモデルとして関わってくださるというお話しがあったので、熊切先生に似合うデザインを作りたいと思っていました。市場では「大輔さーん!(に似合う生地はどこー?)」と呼びかけながら、熊切先生にプレゼントを選ぶ感覚でこの生地を選びました。カメラが上質でカジュアルな装いの一部になるようなコーディネートのしやすさを大切に、沖縄の海をイメージした爽やかで奥深いブルーが印象的なデザインです。
水咲奈々 イチオシモデル 『ムム(桃)』

水咲奈々 イチオシモデル 『ムム(桃)』
派手かと思いきや使っているうちに馴染んでくる色合わせ
ピンク好きな筆者の趣味を取り入れてデザインしてもらったようなモデル。深いブルーの紅型の生地は写真に写ると女性の肌色を白くきれいに見せてくれる。実はこの生地は試作品と同じ生地。沖縄で生地探しをしているときにあちこちで写真を撮ったのだが、極彩色の沖縄の土地にいてもこのブルーが顔周りにあるだけでいつでも色白に写ることができたのだ。そこにキュートなピンク色が組み合わされば撮っても撮られても楽しいスリングの誕生だ。 ※このモデルはピンク色の生地に張りがあるため他のモデルよりもスリングの長さが短く感じられます。

水咲奈々 イチオシモデル 『ムム(桃)』
『ムム(桃)』について 〜杉山さくらからのメッセージ〜
紅型に心躍る女性にお勧めしたいカメラスリングとしてこの柄を選びました。ロイヤルブルーの紅型のデザインは肌を美しく見せてくれて、ピンクの生地はまるで頬紅をさしたように顔周りを明るくしてくれます。カメラを持つ楽しさをよりアゲてくれる、沖縄のパワフルな色彩を詰め込んだ鮮やかなデザインです。
南国を感じさせる青と白の爽やかモデル 『ウチナ(沖縄)』

南国を感じさせる青と白の爽やかモデル 『ウチナ(沖縄)』
光の当たり方で色味が変わる不思議なデザイン
生地屋でひときわ目を惹いた沖縄ならではの青い紅型の生地。光の反射の具合によって柄の色味が変化するのがチャームポイントだ。白い生地のほうは着る服を選ばないオールマイティーさで他のどのブルーにも合わせることができて引っ張りだこの生地だった。寒色系の色合わせなのでパキッとしたデザインを探している男性にもおススメできるモデルに仕上がっている。ここでSAKURAカメラスリング豆知識。スリングにはファスナー式のチャックもあるが布部分を開くと大きな簡易ポケットのようになるので、ここに小さな物ならクリーニングクロス、大きな物ならペットボトルも入ってしまうのだ。

南国を感じさせる青と白の爽やかモデル 『ウチナ(沖縄)』
『ウチナ(沖縄)』について 〜杉山さくらからのメッセージ〜
沖縄といえば紅型。お世話になった生地屋さんでは沢山の種類の紅型生地がありましたが、とにかく目を引いたのは織りと染めで作られたこの爽やかな青い生地でした。沖縄の伝統を感じながらも身体にサラッと優しく触れる質感は、南国で作られた生地ということを改めて感じさせてくれます。沖縄らしさと共に機能面でも一役買ってくれる爽やかなデザインです。
性別も年齢も服装も選ばないオールマイティーモデル 『ユル(夜)』

性別も年齢も服装も選ばないオールマイティーモデル 『ユル(夜)』
肌ざわり抜群の涼し気な素材のモノクロモデル
黒地にほんのりかすんだようなブルーとブラウンが配置された変形ストライプの生地は、モダンで他の人と被りにくい個性的な生地だ。大柄の生地なのでそれ単体では主張の激しいデザインになってしまいがちだが、合わせた生地がモノクロの小柄なのでとてもバランスの取れたデザインに仕上がっている。ここでまた、SAKURAカメラスリング豆知識。生地の縫製に使用する糸は静電気を発生しにくい糸を使用しているので精密機械であるカメラにも安心して使用することができる。さらに、丸洗いできるのも色々な所にカメラを連れて行くあなたにとっては嬉しいメリットだろう。

性別も年齢も服装も選ばないオールマイティーモデル 『ユル(夜)』
『ユル(夜)』について 〜杉山さくらからのメッセージ〜
やはり男女問わず普段使いしやすいのは黒のデザイン!ということで、数ある反物の中から選りすぐったモノトーンの組み合わせを作りました。実はこの生地、とびきり高価な生地なので一度候補から外れたのですが森下社長がどうしても忘れられないということで採用されました。上質感をカメラと共に日常使いするにはぴったりな一本です。
***
ここで嬉しいお知らせが。4バージョンのカメラスリングと共に同デザインのスカーフスリングも同時発売されることが決定した。発売は2017年2月22日予定。販売はプロ機材ドットコムにて。いずれも数量限定なのでお目当てのデザインが決まっている場合は素早い購入をお勧めしたい。
記事中で紹介した商品
記事中で紹介、使用した撮影グッズについては、Kireidori運営会社で、プロ用撮影機材の老舗「プロ機材ドットコム」のページにてご購入いただけます。
Profile

水咲 奈々(みさき なな)
東京都出身。大学卒業後、舞台俳優として活動するがモデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味がわき写真を学ぶ。作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し、様々なジャンルの写真家の作品と撮影現場に触れる機会を得る。現在はフリーの写真家として雑誌やWEB、イベントや写真教室など多方面で活躍している。興味を持った被写体に積極的にアプローチするので撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。(社)日本写真家協会(JPS)会員。
■Official Web Site http://misakinana.com
■Twitter _NanaMisaki_
■Instagram _nana.misaki_